万博とブランド品

 万博は19世紀末にも開かれていて、1878年のパリ万博では「ジャポニズム」と言われ、日本のパビリオンが最も注目されたそうだ。芝居やバレエ、画家ゴッホセザンヌルノワール、モネなどもこれに影響を受けたそうです。
 その影響を受けた一人にルイ・ヴィトンがいます。バッグのルイ・ヴィトンです。
 ルイ・ヴィトン幾何学模様は日本の「家紋」の影響を受け、二代目のジョルジュ・ヴィトンが発展させたそうです。
 ルイ・ヴィトンのバッグはタイタニック号が沈没したときにそれにつかまって助かった人がいるほど、防水性が高いそうだ。貴族たちの財産を守ると言う目的で作られたらしい。

 しかし、なぜ、あれほど高いのか。小さなバッグひとつが10万円もする。日本人は結構持っていますよね、ルイ・ヴィトン

 私は一度も持ったことが無いのですが、良いものなのでしょうか?きっと持つと好きになるし、持たないと好きでない程度のことなのでしょうか。
 
 それにしても日本人のルイ・ヴィトン人気は顕著で、ブランド物のユーズドショップではやはり人気があり、すぐ在庫が無くなるそうです。人気があるのが例の幾何学模様であり、黒などは質屋ではあまり人気が無く、価格も安くつけられてしまうそうです。
 需要が多く在庫が無いと価格はハネ上がるのでしょう。逆に黒などは供給が少なくても需要も少ないので価格は上がらないという感じなのでしょうか。

 質に出すなら「幾何学模様」なのでしょうね。

 女の人に「プレゼント欲しいな、ルイ・ヴィトン。黒はいや」と言われたら、それは「売られる可能性が大」なのでしょうか。とすると「黒が欲しい」というのはもはや「売り」を考えていない・・・のか。

 しかし、ブランド品を一概に見栄と決め付けるのは違うと思います。やはり安いものにはわけがある。先日私が買った携帯用椅子は足が折れてしり持ちををつき、恥をかきました。「あんたが重すぎる」と言われたらそれまでですが。コールマンの椅子の方は壊れませんでした。

 しかし椅子ならまだ良いが、車などだったら怖いですね。タイヤが取れてすっ飛んでいったら・・・・。
 折れた椅子は980円でした。売ってしまえば、後は関係無いという感じで、安いんだからそれなりと言われてしまえばそれまでですが。

 昔、学生時代ホンダのプレリュードの中古に乗っていたのですが、5万キロあたりからクーラーが壊れ、直したと思ったら、電気のダイナモや、ATが壊れ・・・シーソーゲームみたいに壊れ、しまいには箱根で電気系統が壊れ遭難してしまいました。
 雪が降っており、箱根の峠で死ぬかと思いました。暖房がつかないわけですから。

 修理に出したら、「お客さん、もうこれは買い換えた方が良いですよ」と言われました。日本の車は耐用年数で壊れるようになっているそうです。

 こちらは、深夜に工場で働いたバイト賃で修理代を出しているのにとその時は、かなりそのぶっきらぼうなホンダの態度には怒りを覚えました。

 もちろん、今はそうでは無いだろうし、ホンダの人がすべてそうだとは限りませんが、先般の三菱自動車の事件もそうですが、利益やコストダウンのために「耐用年数さえ持てば」という感じなのですかね。

 そういう点に比べると、レンジローバーやベンツは偏執狂なのでしょう。
 レンジローバーは30万キロまで壊れないように設計されているそうです。またベンツも10万キロじゃびくともしないように作られているそうです。

 そんな中、頑固に車を作っているなと思うのはスズキです。特にエスクードジムニーと言った45度の坂を上る強者を安価で売っているのは素晴らしいことでしょう。最近スズキの車が欲しくなりました。

 企業にも利益だけでなく、製品への高い自己倫理・実験精神が必要なのでしょうね。それは映画でも同じことだと思います。しかし日本企業は株主や客よりも社員の権利が高い「護送船団」方式のようで、今日見た東洋経済新報社の雑誌にも「敵対的買収撃退マニュアル」みたいなふれこみが書いてありました。マスコミも「売り」優先らしいです。「敵対的」も「好意的」もただの観念であり、株を買うというただの行為なのに平気で主観をぶちまけているのはおかしいですし、社員の権利がやけに目立って見苦しいです。

 愛知万博の日立館なども私が見に行ったときはセンサー故障で見れませんでした。うちのパソコンは日立のハードディスクなのですが、少し不安になりました。
 
 ブランド物は見栄というのもあるでしょうが、製品への高い倫理・実験精神があるものはその評価がさまざまな引用をもたらし、最終的には大勢の(見栄的?)なところまで波及していくということなのでしょうか。

 そういう意味で愛知万博のパビリオンの需給を考えないありさまは、ブランド物にはありえない?、製品への倫理が無く、実験精神も形骸化している役所的なところを感じてしまいます。なんとか夏に「冷凍マンモスの列」に並ばせないようして欲しいものです。熱射病で死ぬようなことが無いよう、並ぶところにやしの木の葉で日陰を作るとか、飲料水の支給、むぎわら帽の支給ぐらいすべきでは無いでしょうか。
 事件が起こる前に対処を練っていただきたいのです。

「万博」発明発見50の物語

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